■ケトラ (〈ヘ〉qeturah)
「芳香」「薫る人」という意味.
アブラハムに6人の子を産んだアブラハムの第2の妻(創25:1‐6,Ⅰ歴1:32‐33).
おそらくサラの死後ケトラはアブラハムの妻となり,ジムラン,ヨクシャン,メダン,ミデヤン,イシュバク,シュアハを産んだ.
創25:6(参照Ⅰ歴1:32)は,「アブラハムのそばめたちの子らには,アブラハムは贈り物を与え,彼の生存中に,彼らを東のほう,東方の国にやって,自分の子イサクから遠ざけた」と語ることによって,ケトラが妻より劣った身分であるとしている.
ケトラの子孫の諸部族は,実際アブラハムの子らではあるが,妻としては低い地位しか持っていない母を通してである.
彼ら6部族はある種の部族連合をつくっていたかもしれない.
このうち旧約聖書の中で最も有名なのはミデヤンである.
ケトラの子孫の諸部族は,数多くの北アラビヤの諸民族になった.
(本辞典「アラビヤ」の項を参照).