じゅこう 樹膠

■じゅこう 樹膠 〈ヘ〉ネコース(創37:25,43:11).

協会訳ろ41では「香料」と訳されている.

これは小アジヤやイランなどに産するまめ科の灌木で学名をAstragalus adscendens Boiss et Haussknというトラガカントの木から分泌するゴム状の物質を乾燥させたもので,薬局方ではTragacanthaトラガカントと呼び,bassorin60パーセント,arabin8―10パーセントなどから成り,クリーム剤やリニメント剤などの賦形薬とする.

その他化粧品や高級な糊料としても広い用途がある.

創37章のイシュマエル人の隊商が,乳香,没薬と共にこの樹膠(トラガカント)を携えてきたこと,43章で父イスラエルが子供たちにエジプトの宰相へのお土産として持たせた品々の中に,乳香と蜜少々,没薬などと共に樹膠も含まれているところをみると,当時彼らの生活に貴重な品であったことが推察される.