■シロアムひぶん ~碑文
1880年にエルサレムのギホンの泉とシロアムの池を結ぶ用水トンネルの壁に発見された碑文.
前8世紀末に,ヒゼキヤ王はアッシリヤ王セナケリブによるエルサレム包囲の可能性を見越して,エルサレム近郊の唯一の自然の泉から水を城内に引き込むためのトンネルを掘ったことが知られている(Ⅱ歴32:2以下).
この碑文は,そのトンネルの完成を記念する,最古のヘブル語碑文の一つである.
碑文によれば,工事はトンネルの両端から同時に進められ,あと1.5メートルくらいの距離になるまで掘り進んだ時,お互いの声を聞くことができたこと,またトンネルの長さは1200キュビト(実際には約533メートルであるから,ほぼ正確である),頭上の岩の高さは100キュビト(実際にその高さに達するところもある)と記されている.
イスタンブールのトルコ考古学博物館所蔵.
(本辞典641頁の図101を参照).