ゼロテとう ~党

■ゼロテとう ~党 

ゼロテは「熱心な人」「熱狂者」を表す〈ギ〉ゼーローテースを音訳したもので,十二使徒のうちのシモンに関してルカ6:15,使1:13で「熱心党員」と訳出している.

マタ10:4,マコ3:18では〈ギ〉カナナイオスが用いられている.

この党は紀元6年,総督クレニオの人口調査の時に,ガリラヤのユダが反対して組織した戦闘的愛国団体である(使5:37).

イスラエルを支配するいかなる外国権力も拒み,排斥する政治的動機と,ゼーローテースとカナナイオスが由来するヘブル語カッナーが熱心とねたみの2つの意味を持っていることからも理解できるように,ヤハウェなる神への非常な熱心さと,偶像礼拝,背教,律法違反を行う者たちへの激しいねたみという宗教的動機につき動かされていた.

その結果,ローマ権力に対し,同時にローマ体制内でイスラエルの信仰の妥協と腐敗を引き起すユダヤ人たちに対して暴力を振うことも辞さなかった.

この党は紀元70年のエルサレム滅亡まで,特にガリラヤを舞台として活動した.