チゥダ

■チゥダ (〈ギ〉Theudas) 

使5:36で律法学者ガマリエルは,チゥダという反乱の首謀者に言及し,彼は400人の手下を従えたが結局殺され,一党は離散してしまったと述べている.

このチゥダは,前4年ヘロデ大王が死んで後ユダヤに起った多くの反乱の首謀者の中の一人であったと思われる.

ヨセフォス(『ユダヤ古代誌』20:5:1)は,もう一人のチゥダに言及している.

彼は魔術師で,大勢の人をヨルダン川に連れていき,川の水を分けて乾いた地を渡らせると約束した.

しかし彼らは,総督ファドゥス(紀元44―46年頃)の差し向けた騎兵によって打ち破られ,チゥダの首はエルサレムに持ち帰られた.

この出来事はガマリエルの発言より数年後であるから,彼の語るチゥダはこの魔術師ではないと思われる.