■ドラクマ 〈ギ〉ドゥラクメー.
新約時代に流通した銀貨.
イエスは10枚の銀貨のうち1枚を失った婦人のたとえでこの銀貨を用いている(ルカ15:8‐9).
ローマのパレスチナ侵攻後は,ローマのデナリ銀貨がギリシヤのドラクマ銀貨より多く用いられるようになったため,新約聖書中ドラクマが使われているのはこのたとえ話の中だけである.
ドラクマも度量衡と通貨の両方に用いられ,重量としては3.6グラムに,通貨としてはローマの銀貨のデナリに相当した.
イエスがカペナウムを訪問された時,宮の納入金のことが問題になったが,その宮の納入金は原語でディドゥラクマ,すなわち2ドラクマ銀貨であった(マタ17:24).
バビロン捕囚から帰還後,エルサレムの神殿の税金は20歳以上のユダヤ人の義務であった.
ドラクマを邦貨に換算する場合は労務者1人の1日の労賃であるデナリと同額と考えるのが妥当である.
→かへい 貨幣,どりょうこう