す 酢

■す 酢 〈ヘ〉ホーメツ.

ぶどう酒または他の強い酒のアルコール分が,酢酸発酵によって酢になった物.

ギリシヤ語ではオクソス(マタ27:48等「酸いぶどう酒」).

一般に薄めて用いた.

古代においては,ぶどう酒の製法が不完全であったため,ぶどう酒は容易に酸っぱくなった.

〈ヘ〉ホーメツの語源には「酸い物」などがあり,ギリシヤ語でも同様である.

〈ラ〉ポスカと同義語(本辞典「すいぶどうしゅ」の項を参照)で,飲用や医薬用とした.

ナジル人の誓願を立てた場合,人を酔わすぶどう酒や強い酒およびこれらから作った酢を飲むことが禁じられていた(民6:3).

当時,比較的上層の社会ではこれらを飲用することは一般的になっており,上層階級に属する人もナジル人の誓願を立てることができたからである.

酢はそのままでは飲用に適せず,また強い刺激性があるので,傷心者に対する非情な態度を表すのに用いられている(詩69:21,箴25:20).

歯を浮かすので不快な感情を表すのにも用いられている(箴10:26).